Clara Sanchez

サステナブルな文房具とは?種類や特徴をチェックしてみよう

SDGsの目標である「持続可能な社会」の実現に向けて、文房具業界でも環境に配慮した取り組みが行われ、リサイクル素材で作られたものやくり返し使える「サステナブルな文房具」が生み出されています。 今回は文房具業界の取り組みや、サステナブルな文房具について紹介します!文房具業界が行っているサステナブルな取り組みとは、一体どのようなものでしょうか。文房具業界では、プラスチックの使用を減らし再生プラスチックへの切り替えを推進する動きがあります。 例えばボールペンの原料の多くはプラスチックですが、化石燃料から作ると環境負荷が高くなってしまいます。 古い家電の部品や海洋プラスチックごみなどから作った再生プラスチックを文房具の原料として使うことで、環境負荷を抑えたり海の生態系を守ったりすることにつながります。 (参照:https://www.pilot.co.jp/promotion/begreen/)不要になったものから新しい価値を生み出す、アップサイクルの文房具も注目されています。例えば、廃棄衣料のデニムから生まれたノートカバーなどが挙げられます。新しい資源を節約して商品を作ることができるほか、ごみを減らすことにもつながります。 このように資源を有効に活用することも、サステナブルな取り組みのひとつです。 あわせて読みたい: サステナブルファッションとは?誕生の背景とその取り組み野菜とお米から作られた、環境にも人にも優しいクレヨンです。主に米ぬかからとれた米油とライスワックスをベースに、収穫時に廃棄されてしまう野菜の外葉や規格外の野菜などを活用して着色しています。 100%自然由来で、万が一お子さんが口に入れてしまっても安全な原料だけでできています。塩化ビニル不使用で、焼却時に有毒ガスを排出しない、環境に配慮した消しゴムです。 一般的な消しゴムの多くは塩化ビニル樹脂というプラスチックのほか、フタル酸エステルというプラスチックを成形しやすくする添加物が含まれています。塩化ビニル樹脂は焼却の仕方によっては有毒ガスを発生させる恐れがある他、フタル酸エステルは動物実験で生殖や発達への悪影響が報告されています。...

Continue reading...

キッチン周りをサステナブルに!環境に優しいアイテムのすすめ

日常生活の中で身近なキッチンは、家の中で最もごみが出やすい場所でもあります。キッチンからの環境負荷を少しでも減らすために、ごみをなるべく出さないようにする工夫はもちろんですが、キッチン用品も環境に優しいものを選んでみませんか? 今回は環境に配慮したサステナブルなキッチン用品の種類や特徴を紹介します! キッチン周りは何かとごみが出やすいもの。例えば、プラスチック容器やジッパー付きの保存袋、ラップやキッチンペーパーなど、料理を頻繁にする家庭なら毎日のようにごみが出るでしょう。 キッチンを見渡してみると、プラスチックごみや使い捨てのものが多いことに気づくのではないでしょうか。キッチンから出るごみを減らすには、なるべく使い捨てではなく、くり返し使えるものを選ぶのがポイントです。 また、環境に優しい素材を使ったキッチン用品を選ぶのも良いでしょう。こうした日々のちょっとした心掛けが環境負荷を減らすことにつながっていきます。 あわせて読みたい: サステナビリティとは?3つの観点やSDGsとの違いを解説食器洗いには欠かせないスポンジ。一般的なスポンジの多くは石油由来の素材で作られており、製造時にも廃棄時にも環境負荷が大きいとされています。 しかし、こちらのサステナブルなスポンジは木の端材からとれる「セルロース」という天然繊維100%で作られています。水に濡らすとフワフワにふくらむのが特徴。食器やグラスを優しく洗い上げてくれます。 また、使い古したあとは土に埋めれば微生物の力によって100%自然分解されるため、廃棄時に環境負荷をかけることもありません。製造から廃棄に至るまで、とことん環境に優しいスポンジです。キッチンペーパーは基本的には一度使ったら捨ててしまうもの。しかしこちらのキッチンペーパーは天然の竹繊維で作られているため、洗ってくり返し使うことが可能です。 竹繊維のペーパーは従来のキッチンペーパーよりも耐久性や吸水性があり、なにより洗っても破けないのが特徴です。...

Continue reading...

サステナビリティが問われる時代に年賀状を出す?出さない?

年末が近づいてくると「今年は年賀状どうしようかな…」と悩む人も多いのではないでしょうか。 昨今では、SDGsの観点から年賀状を廃止する企業が増えており、個人でも年賀状を出すのをやめようかと考えている人も少なくありません。そんな中、サステナビリティに配慮した年賀はがきが誕生したというニュースもあります。 年賀状を出すか出さないかで悩んでいる人に向けて、今回はサステナビリティが問われる時代の年賀状について一緒に考えていきましょう。 あわせて読みたい: SDGs目標2「飢餓をゼロに」日本が取り組む農業支援とは?この記事をシェアする source

Continue reading...

SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」水問題の現状を知ろう

日本は世界の中でもトップクラスに衛生的な水とトイレ設備が確保できている国です。 しかし世界に目を向けてみると、水にアクセスする手段がなく、トイレがない環境で暮らしている人も少なくありません。このような現状から生まれたのが、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」です。 今回はSDGs目標6について、水問題に関する世界の現状、子ども・女性への影響などを解説します!SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」では、誰もが安全な水とトイレを利用できるようにすることを目標にしています。 SDGs目標6は6つのターゲットで構成されており、安全な水とトイレの利用に加え、水質改善や水不足、水源の管理など、あらゆる水問題の解決を目指す内容になっています。 水は生きていく上で欠かせないものであり、衛生的な水が得られなければ感染症などにより命を落とすケースも少なくありません。 誰一人取り残されることのない持続可能な社会を実現するためには、誰もが安全な水と衛生的な設備を使い続けられるようにすることが重要なのです。 (参照:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/6-water/)安全な水にアクセスできるようになった人は年々増えていますが、利用できない人もまだ多くいます。 ここからは、ユニセフと世界保健機関(WHO)が発表した報告書「家庭の水と衛生の前進2000-2020」の調査をもとに世界の現状を見ていきましょう。 (参照:https://data.unicef.org/resources/progress-on-household-drinking-water-sanitation-and-hygiene-2000-2020/)世界では安全な水を利用できない人が約20億人いるといいます。4人に1人が、安全な水を確保できていないのです。約20億人のうちの1億2,200万人は、河川や湖などの浄水処理されていない地表水を利用しています。 地表水を利用している人の半数以上は、サハラ以南アフリカに住む人々だといわれています。...

Continue reading...

SDGs目標2「飢餓をゼロに」日本が取り組む農業支援とは?

世界では8億1100万人の人が飢餓で苦しんでおり、今後も飢餓人口は増えていくと予想されています。SDGs目標2「飢餓をゼロに」は、2030年までに世界中の飢餓を撲滅し、誰もが一年中安心して食べ物を得られるようにすることを目指しています。そこで日本が取り組んでいるのが、途上国を中心とした農業支援です。 今回は、SDGs目標2の解決になぜ農業支援が必要なのか、また日本が具体的に取り組んでいる農業支援とはどのようなものかを解説します。 (参照:https://ja.wfp.org/ending-hunger)世界中で飢餓人口が増え続けている理由には、気候変動による異常気象や自然災害、紛争、貧困、感染症などさまざまな原因があります。こうした問題を抱える中、飢餓を減らし食料の供給を安定させていくためには、第一に持続可能な農業の仕組みが不可欠です。 しかし、飢餓人口の多い途上国は農業技術が低かったり、インフラ整備が不十分だったりすることが少なくありません。その上、貧しさゆえに乱開発が進むと自然災害の被害を受けやすい環境になり、貧困や飢餓からなかなか抜け出せずにいるのです。 これらの問題の解決策として農業技術を高め、自然災害があっても持ち直せる持続可能で強い農業が求められています。途上国に農業革命を起こすには、日本をはじめとした各国の協力が必要不可欠です。 (参照:https://www.hungerfree.net/hunger/background/special9_1/)途上国の貧困と飢餓をなくすために、日本はさまざまな農業支援を行っています。具体的にどんな取り組みを行っているのか見ていきましょう。途上国では農産物が高く売れないため、農家の貧困が問題となっていますが、その解決策となるのがフードバリューチェーンです。 フードバリューチェーンとは、農林水産物の生産から製造・加工・流通・消費に至るまでの各段階で、それに携わる人や企業が付加価値を高めていくシステムのことです。 2014年6月に農林水産省は「グローバル・フードバリューチェーン戦略」を策定し、日本の食産業や流通技術、情報通信技術などの強みを活かし、国際的なフードバリューチェーンの構築を進めています。 これによって途上国の経済成長や農家の所得向上を図ることはもちろん、日本の食産業における海外展開と成長なども目指しています。 (参照:https://www.mlit.go.jp/common/001245451.pdf)サブサハラ・アフリカの米生産量を倍増させることを目的に、2008年のアフリカ開発会議にて国際協力機構(JICA)が国際NGOのアフリカ緑の革命のための同盟と共同で立ち上げた気候変動対策のプロジェクトです。...

Continue reading...

SDGs目標2「飢餓をゼロに」とは?世界の現状と飢餓の原因

SDGs2番目の目標に「飢餓をゼロに」があります。飢餓とは長い期間食べ物が十分に食べられず、栄養不足で生活や生存が困難な状態のことを指します。 今回はSDGs目標2「飢餓をゼロに」について、世界の現状や飢餓が起きる原因を解説します。 あわせて読みたい: 持続可能な「サステナブルフード」を示す認証マークを覚えよう!途上国における飢餓の大きな原因が、収穫や加工の段階での食品ロスです。人手や機械不足で収穫が間に合わず作物を腐らせてしまったり、衛生状態の悪い倉庫で害虫やカビが発生したりして、生産した食料の約4割が失われてしまいます。 さらに、雨水に頼るなど農業技術の不足で作物の生産効率が悪いことや、交通インフラが整っておらず食料の輸送に時間がかかることなども、食料を不足させ、飢餓を増やす原因としてあげられます。 (参照:https://ja.wfp.org/stories/jietoshipinrosuniguansuru5tsunoshishi) 自然災害や気候変動も飢餓が起きる原因のひとつです。飢餓に苦しむ人の8割以上は自然災害が発生しやすい地域で暮らしています。 気候変動によって集中豪雨や干ばつが起こると、農作物や田畑が被害を受けたり、農機具を失ったりします。すると農業従事者は財産や生業を奪われ、生活が困窮してしまいます。 また、地震や津波、森林火災などの自然災害で家を失い、避難を強いられた結果貧困に陥り、食料が確保できなくなるケースも多いのです。災害は人々の栄養状態を大きく左右するといえます。 (参照:https://cdn.wfp.org/jp/2015/disaster-risk-reduction/affect/)紛争も飢餓を生み出す大きな原因です。世界の飢餓人口のうち約6割は、紛争地域で暮らしている人々だといわれています。...

Continue reading...